元国立大学法人職員の通訳・翻訳道!

約8年国立大学法人で事務職員として勤務した後に、英語通訳・翻訳者にキャリアチェンジしました。日々、修行中・・・。お仕事のこと、日々の勉強、翻訳など不定期に更新しています。Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.

それ何?(1)

気づいたら2020年。

今年も一つ一つやるべきことをやっていきたいと思います。

 

私は、毎日風呂上がりにVOAの英語学習者向けのポッドキャストを聞きながら同通練習するようにしています。

https://learningenglish.voanews.com/z/1689

 

ネイティブ向けの通常のニュースは早すぎて同通が難しいのですが、これはゆっくり話してくれるのと使う語彙をできる限りシンプルにしているので割と初めて聞く題材でも聞きやすいのではないかと思います。

とはいえ、まったくできず凹むことも多いですが。。。

 

昨日の冒頭ニュースは、ゴーン氏逃亡についてのものでした。

Interpol issued a red notice Thursday for former Nissan car company chairman Carlos Ghosn. The notice is a request to law enforcement agencies around the world to arrest a wanted person.

 

それほど難しい文章ではありませんが、私は赤文字の2か所が分かりませんでした。

調べてみると面白かったので順に説明します。

 

(1)red noticeとは

ん?red noticeって何?と思い、まず調べてみました。

そもそもinterpolとは、「各国の国内法の範囲内で、かつ、「世界人権宣言」の精神に基づき、すべての刑事警察間における最大限の相互協力を確保し、及び推進する」組織で国際刑事警察機構というのが正式名称、通称インターポールと呼ばれています。

世界の警察による協力を促す組織、ということでしょうか。

https://www.npa.go.jp/interpol/chapter1.html

 

インターポールには国際手配制度というものがあり、全加盟国の警察の組織力を通じて、国外逃亡被疑者の所在発見、行方不明者の発見、身元不明死体の身元確認等に努めているそうです。

 

その際、9種ある国際手配書(Interpol Notices)のうちいずれかを交付して加盟国の警察に協力を要請します。

今回出されたred noticeは「赤手配書」または「国際逮捕手配書」と呼ばれるもので「引き渡し又は同等の法的措置を目的として、非手配者の所在の特定及び身柄の拘束を求めるもの」です。

https://www.npa.go.jp/interpol/pic1/katsudo.pdf

https://www.npa.go.jp/bureau/security/terrorism/011108/011108.pdf

 

ただ、通訳の現場でred noticeが出ても「赤手配書」だと警察関係者以外に伝わらない可能性があると思います。

「国際逮捕手配書」の方が知らない人にも分かりやすいでしょう。

または、「引き渡し又は同等の法的措置を目的として、非手配者の所在の特定及び身柄の拘束を求める赤手配書」のように、説明を加えるのもいいと思います(長くなりますが)。

 

長くなったので(2)に続きます。