元国立大学法人職員の通訳・翻訳道!

約8年国立大学法人で事務職員として勤務した後に、英語通訳・翻訳者にキャリアチェンジしました。日々、修行中・・・。お仕事のこと、日々の勉強、翻訳など不定期に更新しています。Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.

公開処刑!

先日から日本会議通訳者協会(JACI)のZoomによるオンラインセミナーについて連投していますが、今回もJACIセミナーネタです。

 

少し前の話ですが、芸能通訳者としてご活躍されている今井美穂子さんがJACIオンラインセミナーに登壇されました。

ハリウッドスターとかの通訳をする、あのかっこいいやつです。

自分に最も縁のなさそうな世界ですが、きゃー芸能人!スター!ブラピのサイン抽選会とかないかしらとミーハーな興味でふんわりと参加しました。

 

ところが参加してみると、通訳を実際にやって今井さんにご指導いただくワークショップがあるとのこと。

これ以上にないありがたい機会ですが、オンラインとはいえ何十人もいる参加者の前でやるとか無理すぎる。

うん、こっそり見学しよう。と思っていました。

 

が、始まってみると結局私は手を上げてしまうのです。

いますよね、出来もしないのにホイホイ手を上げて盛大に間違えるおめでたい感じの人。

私はどうやらそのタイプのようです。

 

このときのお題は、ディーン・フジオカ主演映画の記者会見の通訳です。

一番に当てられ、必死でなんとかひねりだしますが、完璧にはほど遠く文法の基本事項をご指摘いただく始末。

こんな大先輩の前で恥ずかしい・・・。

しかも、他に訳された方々があまりにも上手すぎて緊張はピークに達します。

 

そんな豆腐メンタル状態の時に再度当てられました。

「撮影(shoot)した」という単語があったので、思わずshootedと言ってしまい、会場に気まずい雰囲気が流れます。

 

今井さんがなるべく傷つけないように、優しく「shootの過去形は、shootedじゃなくてshotね」と教えてくださりました。

 

・・・Shoot me NOW!

 

と思いましたが、覆水盆に返らず。

盛大に参加者の前で恥をかき、かくして私の公開処刑は幕を閉じたのでした。

 

今思い出しても恥ずかしくて死にそうですが、やはり第一線の通訳者さんから直接ご指導いただくことなどそうそうあることではないので、非常に勉強になりました。

現場で使われる単語や今井さんの美しい訳例も拝聴し、いつかこんな訳ができるようになるといいなぁ~と心から思いました。

 

まぁ、ここまで恥ずかしい思いをしなくてもよかったなぁと思わなくもないですが、実際にやったからこそ強烈に学んだこともあるのではないかと思います。

というか、そう思わないと涙が出そうです。

No pain, no gainと信じて、負けずにがんばろうと思います。

 

ちなみに、今井さんはディーン・フジオカと会うときはいつも英語で会話されるそうです。

かっこよすぎる。

何より、おディーン様と至近距離でお話できるなんてめちゃくちゃうらやましいです!