翻訳を学ぶ
気づいたら・・・
夏から一回も更新していない・・・。
・・・
何をしていたかというと、特別なことは何もしていないのですが、
夏はJACIの通訳翻訳フォーラム2020で終わり(忙しかった)
秋は主に翻訳の仕事(急ぎのやつとか)でバタバタし、翻訳をやりつつ通訳の仕事も入り精神的に落ち着かない日々が続いていました。
そして、秋から初めて翻訳の講座を受け始めました。
通訳翻訳フォーラム2020で、翻訳者の高橋聡さんの辞書セミナーのサポートを担当してめちゃくちゃ感銘を受け、セミナー後すぐに高橋さんが担当されている講座をポチりました。ほぼ衝動買い。。
講座はまだ始まったばかりですが、本当に受講してよかったなぁと思います。
というか、これもっと早く受けたかった・・・。
通信講座にもよいものがたくさんあり、私もたくさん学ばせていただきましたが、やはり先生から直接解説を聞いて質問したり、他の方の訳文を見たりする方が吸収がかなりよいような気がします。
そして他の方にも自分の訳文が見られるので、ちゃんとやらないと、という気になります(これすごい大事な気がする)
仕事でも、以前より丁寧に原文を読み、そして辞書を読みまくるようになりました。
その結果、処理速度が大幅に低下していますが、次のステップに進むための成長痛と思い夜翻がんばります・・・。
これまで、私が住む福岡では、受けられる翻訳講座がほとんどありませんでした(涙)
(通訳学校はあるのに、なぜ!?)
良さそうな講座があっても、だいたい東京ときどき大阪での開催なので受ける機会がなかったのです。
ご存じのとおり、コロナで一気に大手翻訳学校でもオンライン授業を開講してくれるようになり、私のような地方在住者にもチャンスが巡ってきました。
(もともと翻訳こそおうち仕事の草分けな感じなので不思議ですが)
去年までは現場に出向く仕事がメジャーだった通訳もオンラインの仕事が増え、通訳者さんの間でも情報交換があちこちで行われています。
いろいろとつらい面はありますが(ネット接続とか子どもの乱入とかヘッドフォン買わなきゃとか)、今まで請けられなかった地域のお客様からお仕事をいただけるチャンスが増えているので、地方在住者にはメリットの方が多いと思っています。
コロナが収束したらどうなるのかなぁ。
仕事(と家事育児)をしながら勉強を続けるのは、やっぱり大変なのですが、偉大な先輩方を見ていると自らをトランスフォームし続けることが生存の必要条件だなぁと最近思っているので、なんとか最後までがんばりたいと思います。
インターネットを活用した単語学習法(1)
最近、ちまちまと単語を覚える作業を続けています。
これまであまり単語帳を買って英単語を覚える、みたいな勉強は大学受験以来やっていなかったように思うのですが(何年前やねん)、最近そのツケなのかアクティブボキャブラリーが少ないなぁと実感しています。
英字新聞やThe Economistを毎日少しだけでも読むようにしていますが、やっぱね、ある程度難しい文章になると単語を知らないと遅々として進まない(涙)
そこで、いろんな単語帳をとりあえず買ってみるのですが・・・覚えられない、覚えられないよパトラッシュ!!
年か?いや、昔からそんなに記憶力はよくなかったはず(どっちがいいんだろう)・・・
でも、私が高校生だった頃とは違い、今はインターネットという強い味方がいます(年がばれる)
いくつかよさそうな方法を見つけたので紹介します。
1. YouGlishを活用
YouGlishというサイトがあり、単語を入力するとその単語を話している動画が一瞬で検索できるという優れものです。
以前、朗読家の青谷優子さんの講座を受講したときに始めて知りました。
このまえ、師匠のグリーン裕美先生もおすすめされていたので間違いないと思います(権威に頼る)
読み方の分からない固有名詞を確認するのによいのですが、単語学習にも効果的だと思っています。
(活用法)
検索ボックスに覚えられない単語を入力します。
ここでは、scrupulous(徹底的な、用心深い)という単語を入れてみました。
上のほうに「ALL, US, UK, AUS」(手書きの赤丸部分)とありますが、ここでアクセントも選べるようです。
とりあえず、「ALL」でいろんな発音を聞いていますが、例えばオーストラリアの方の通訳をする予定がある方はAUSを選んで徹底的に聞き込む、といった使い方もできると思います。
エンターキーを押すと、112本の動画が検出されました。
字幕と一緒にその単語が話された部分がすぐに流れます。
そのまま動画を見続けることも可能ですが、下の早送りボタンみたいなやつ(下の方の手書き赤丸部分)を押すと次の動画に変わります。
いろんな方が話している音声を何度も何度も聞いているうちに、耳がその単語に慣れてきます。
また、どういう場面で使われているのかがなんとなく分かってきたり、前後の前置詞などのコロケーションもつかめるようになってきます。
ちなみにこのscrupulous、オバマ前大統領がやたらと出てきたので口癖なのかもしれませんね。
infested(はびこる)という言葉を調べると、infested with malaria(マラリア)、lice(ノミ)、virusなどが出てきたので、病原体などよからぬものの話をする文脈などでよく使われること、infested with ~の形で使われることが分かります。
curtly(ぶっきらぼうに、つっけんどんに)は、やたらと物語の朗読動画がヒットしました。
"Take it" he said curtly. みたいな感じで。
確かに、ぶっきらぼうなおじいさんがでてくる物語とか多そうですね(ほんとか?)
・・・こんな感じで、どのように実際に使われているかがものの数分で理解できるのです。
ただただ単語帳とにらめっこをするよりも、こちらの方がはるかに覚えやすいと感じています。
他にもいくつかあったのですが、ちょっとタイピングに疲れたので次に続けます。
(6/20) JACI遠隔セミナー「気候変動とCO2削減技術」のご案内
最近暑くなり、近所のスーパーに行くだけで頭がくらくらします。
日傘も帽子も使わずに過ごしていたら、やたらと日焼けしてきました・・・。
6月20日(土)13:00~14:30に、日本会議通訳者協会(JACI)のセミナー「気候変動とCO2削減技術ー地球を利用したCO2のマネージメント ー」が開催予定です。
詳細は下記をご参照ください。
JACI会員の方は割引コードをご利用いただけますので、会員限定FBグループをご確認ください。
https://remote2020-42.peatix.com/view
今回は、九州大学大学院工学研究院の辻 健 教授にCO2削減技術を中心にレクチャーいただきます。
大学に勤務していた頃、研究所で事務をしていたときに大変お世話になった先生です。
当時、配属直後に研究室へご挨拶に伺ったのですが、すごーく若い先生でびっくりしました。
その頃は准教授でいらっしゃったと思いますが、あれ?研究室の大学院生かな?と思ったのを覚えていますw
そのときに、初めて先生が研究されているCO2削減技術や衛星技術などを駆使した地震のシミュレーションなどのお話を伺ったのですが、ど素人かつ理系アレルギーだった私にも非常にわかりやすくて面白く感銘を受けました。
何よりも、先生の頭の回転がめちゃくちゃ速くて、やっぱこれだけ若くて教員になるような方は違うなぁ~と思ったのを鮮明に覚えています。
私の仕事は事務だったので、研究に関わることは残念ながらまったくありませんでしたが、先生にレクチャーいただいたことをきっかけに少しずつ技術や環境にも興味を持つようになり、本などで勉強するようになりました。
今私が、自動車や技術分野を中心にお仕事をさせていただいているのもこの経験があったからだと思います。
最初配属を言い渡されたときは、え~研究所~?と思いましたが、何事も、無駄にはならないですね~♪
その後、先生はあれよあれよという間に研究部門の部門長になり、教授になり・・・と一気にアカデミアの階段を駆け上っていかれました(^^;)すごいなぁ~
ご興味がありましたらぜひご参加ください♪
インポスター症候群
前回の更新からなんだかバタバタしており、気づいたらすっかり季節は夏(というか梅雨)ですね。
この前、逐次通訳勉強会で取り上げられたトピックは「インポスター症候群」でした。
初めて聞く言葉だったのですが、「自分の力で何かを達成し、周囲から高く評価されても、自分にはそのような能力はない、評価されるに値しないと自己を過小評価してしまう傾向のこと」だそうです。
インポスター症候群はとくに女性、しかも専門職や優秀な女性が陥りやすい傾向らしいです。
通訳者も、どれほど懸命に努力して結果を出しても「自分はまだまだだ」「運がよかっただけだ」と思いがちで永遠に自信を持てない傾向がある、というようなお話でしたが、一緒に受講していた皆さんも身につまされるような表情をされていたのが印象的でした。
通訳者は優秀な人が多いからインポスター症候群が多い、というよりも、通訳者は常に自分の実力が試され、しかもそれが聴衆に問答無用で披露される、という仕事の性質が大きいのではないかなぁと個人的には思っています。
通訳というのは本当に残酷で、理解できなかったり、原文に相当する訳語が出てこなかったりすると、恐ろしいほど何も言えなくなります。
通訳者を志す人の多くは、自分には平均をはるかに上回る語学の能力がある、と自負していると思います。
しかし、よりによってその語学で大恥をかき、ぐうの音も出ないほど打ちのめされる、という経験をほぼ全員がしているのではないかなぁと思います。
恥ずかしながら私自身も、通訳で自分の小さなプライドが木っ端みじんに砕かれるという苦い経験を何度もしています。
大学に勤めていた頃は、周りに英語が苦手な方が多かったこともあり、ブロークンな英語でも、もっと言えばアルファベットにアレルギーがなければそれだけで重宝してもらえました。
しかし、意気揚々と通訳学校の門をたたくと状況は一変します。
テープを聴いて「ハイ、訳して!」となった瞬間、頭がフリーズして黙ってしまったり、ちんぷんかんぷんなことを言って教室が妙な雰囲気になったりしたことも一度や二度ではありません。
時には、クラスで私だけ何度聞いても意味が分からず、他の受講生が見るに見かねて助け船を出してくれたことも・・・。
同時通訳のクラスに進級すると、次々とクラスメートが見事な同通をこなす中、私だけ何も言うことができず、先生に「ここはちょっと難しかったですからね」とフォローされる始末w
私ほどではないかもしれませんが、他の通訳者の皆さんも同じような経験をされたことがあるのではないかなぁと思います。
うまくいかずに「もうだめだ」と思ったときは、一度その思いを脇に置いて現場ではベストを尽くす、というのが大切らしいです。
「こんなこともできないなんて」とネガティブな感情が出てきたら、一息入れて本当は自信がなくても堂々たる態度で最後までやり通すことで自然とネガティブな感情も薄れていくとのことでした。
反省をするのは、仕事が終わった後。
現場では最善を尽くす、というのが重要なのだそうです。
練習では自分が一番下手だと思え、現場では自分が一番うまいと思え、とよく言われますが、本当にそのとおりだと思います。
日々の努力や積み重ねももちろん重要ですが、現場でどんなに厳しい状況になっても「私マジ最強」と開き直れるある種のずうずうしさも必要ではないかなぁと思います。
心から「私マジ最強」と思える日が来るのかは分かりませんが、Fake it till you make itの精神でがんばろうと思います。
け、腱鞘炎・・・
最近急に、腕に痛みが走るようになりました。
原因はおそらくタイピングのしすぎによる腱鞘炎と思われます。
通訳の仕事はゼロ更新が3月から続いていますが(涙)、ありがたいことに翻訳のお仕事は分野によりますが、トータルで見ると以前と変わらないくらいの仕事量がある気がします。
通訳業界も、ただただ口を開けて状況が好転するのを待っているだけではなく、フロンティア精神に溢れた諸先輩方が様々な勉強会やプロジェクトを立ち上げてくださっています。
微力ながら何かできればとあれこれ手伝うようになり、以前よりもメールやSNSなどで連絡を取る機会が格段に増えました。
仕事や勉強の合間に、せっせと何か打ち込んでいる気がします・・・
もともと翻訳だけをしていたころなどは、一日中家族以外誰とも連絡を取らないことも珍しくありませんでしたが、不思議なことに自粛生活に入った途端、人とのコミュニケーションがものすごく増えています。
また、私は話すよりも書く方がコミュニケーションが取りやすいため、口で話せばよいこともついついチャットなどでちゃちゃっと打ってしまう癖があるようです(完全にコミュ障ですね)
そんなこんなで本業に加えてタイピング作業をしていたら腕が痛くなってきたので、なるべくタイピングを減らそう思います。
勝間和代さんは、グーグルの音声入力で本の執筆をされているそうなのでやってみようかなぁ。
心身の健康を保ちつつ、いろんなことにチャレンジしていきたいですね。
通訳・翻訳は消える職業なのか
ドラえもんの「ほんやくこんにゃく」を見て育った世代からすると、この疑問はものすごくよく分かります。
この質問に関しては、自分なりの明確な答えがあるので最初にお答えします。
「わかりません」
・・・だってわかんないんだもん。。。
ちなみに、「通訳・翻訳は消える職業だから辞めますか?」という質問をされたら、
「とりあえずNo。実際になくなるか、自分が市場から放逐されればそのとき考える」
と答えます。
今更どうしてこんなことを書いているかというと、先日、受講しているグリンズアカデミーでふと、この話題が出たからです。
たとえ市場が多少崩壊しても、ピラミッドの頂点で最後の最後まで残り続けるだろうなと思うような猛者がわんさかといるのですが、そんな方々でもやはり、そういうことを時には考えるんだなぁと妙にしみじみ思いました。
AIで消える仕事の代表格のように世間から思われている通訳・翻訳稼業ですが、やはりその影響は受けていると思います。
特に翻訳では、機械翻訳が実際に導入されているエージェントも多く、機械翻訳様のつくった訳文をチェックして直すというポスト・エディットなる職ができているのです。
通訳も、欧州言語間などの割と似ているものは通訳アプリなどでけっこういける、という話も聞いたことがあります。
日本語は特殊なこともあってか今のところビジネスで実装できるほどの技術はないようですが、まあ、時間の問題なのかもしれません。
また、日本でも若い世代を中心に英語ができる(少なくとも英語アレルギーがない)人が増えているので、ある程度自分たちでコミュニケーションが取れる、とお客様が思えば私たちが呼ばれることもなくなるでしょう。
(個人的には、AIうんぬんよりもこっちのほうが脅威だと思っています)
では、この斜陽とも思える業界を憂い、行く末を悩んでいるかと言うと、自分はそうでもない気がします。
もちろん、話題に出れば人並みに不安にもなりますが、じゃあ辞めるかと言われれば、そうでもありません。
むしろ、「一生安泰」の代名詞のような安定した仕事についていたときのほうが、何かと将来を憂えていたような気がします。
安定した仕事を辞めると決めたとき、どうなるか分からないけれど、これ以上はできない、と思うくらいの努力はしようと自分に誓いました。
それから2年が経ちましたが、うまくいったことも、うまくいかなかったこともあります。また、うまくいっていたのに家庭の事情その他でうまくいかなくなったことも残念ながらあります。
ただ、後悔していることはないかなぁと思います。
自分よりも実力のある人は海ほども山ほどもいますし、自分よりも努力している人もごまんといると思います。
それでも、今の自分にできるベストは限りなく尽くしているかなと思っています。
(尽くせない日もありますがw)
基本的にネガティブな性格なので、こんだけがんばっているのだからうまくいくに違いない、とはあまり思えないのですが、これだけやってだめなら仕方がないなぁとは思っています。
将来、いろんな事情で自分がお払い箱になる日が来るのかもしれませんが、多分悲しいとも辛いとも思わず、「あ、そう、じゃあ今までお世話になりました」と思えるような気がしています。
まぁ、実際にはきれいに割り切れるわけでもなく、自分の実力のなさに落ち込んだり、もうダメだと思うことも多々あるのですが。
落ち込んでも、また起き上がろうと思う気持ちがある間は、現状維持でがんばろうと思います。
通訳 VS 翻訳
私は、翻訳のお仕事を始めた後に通訳のお仕事もいただくようになり、今も両方やっています。
翻通訳・通翻訳と言われるようにこの2つはセットで語られることが多く、互換性があるスキルと思われている気がしますが、必ずしもそうではないと思っています。
もちろん、どちらも対象言語への理解は深いため、ある程度はできると思います。
ただ、翻訳のプロにいきなり国際会議の同時通訳が務まるわけではなく、通訳のプロが文学の翻訳をちゃちゃっとこなせるわけではないと思っています。
そもそも、使う筋肉というか脳みそが違うと思うのです。
翻訳は、たとえるならば長距離走的な要素があり、単語一つひとつを調べ上げ、時には様々な参考文献を読みながら背景を調べ、裏取りをして仕上げます。
英語力のみならず、分からない言葉に対して粘り強く調べ物をする能力や読者にとって分かりやすい文章を書く力が求められると日々感じています。
私自身、たった一文に調べ物で30分以上かけてしまうこともあります。
ビジネスとして考えると決してよいことではありませんが、参考資料を読んでいるとあっという間にそれくらい過ぎてしまうのです。。。(改善したいです)
ただ、記憶力はあまり要らないかなと思います。
むしろ、記憶に頼って訳すほうが危険なので少しでも疑問に思ったらすぐに辞書や参考文献にあたるのが鉄則です。
通訳は短距離走的な要素があり、現場に出れば確信が持てなくてもその場で訳を完成させなければなりません。
もちろん、現場に出る前にじっくり参考資料を読んだり、出てくる話題を予想して調べたりはしますが、現場では必ずといっていいほど「?」となる単語や予想外な話題が出てくるもの。
「?」となっても、エイヤっと瞬時にお客様を納得させる訳を出す必要に迫られます。
その場で調べるのはまず無理なので、自分の記憶している語彙を素早く引き出す必要があり、記憶力と瞬発力が重要です。
また、スピーカーが言った内容を数語~数文単位である程度覚えておく短期記憶(リテンション)も重要です。
逐次通訳だとメモを取りますが、あくまで記憶を呼び起こすためのメモなので速記ではないのです。
仕事で何度か通訳者が手がけた翻訳文を拝見したことがありますが、日ごろの「エイヤっ」が染みついているのか、正直、全体的に荒い仕上がりで裏取りも甘いかなぁと思うこともままあります。
・・・完全に自分を棚に上げていますよね。すいません。
もちろん、そうではない方もたくさんいらっしゃると思いますし、翻訳専業であれば完璧にできるということでもないと思います!
逆に、私の通訳は恥ずかしながら「木を見て森を見ていない」という指摘を受けたことがあります。
単なる実力不足かもしれませんが(多分そう)、日ごろから一語一語を見ていく翻訳が染みついているのか、思い切った情報の取捨選択ができないことも根底にあるような気がしています。
ただ、翻訳でじっくりと原文を読むことで得られた知識や訳語の語彙は通訳にも役立つと感じています。
また、その場の状況に合わせた適切な訳語をひねりだす通訳の仕事が、翻訳の全体的な読みやすさや文脈を見る能力を向上させるとも思っています。
とあるエージェントさんとの面談で、「いずれは翻訳と通訳、どちらを主体にするのか選ばないといけない時が来る」とアドバイスいただいたことがあり、それがずっと頭に引っかかっています。
実際に、両方始めると時間のやりくりが大変だなぁと思いますし、両方を極める、ということの難しさも日々実感しています。
ただ、通訳も翻訳も好きですし、コロナで通訳の仕事がない今はどちらかに絞るべき時期でもない気がするので(というか絞れない)、しばらくは二刀流でがんばろうと思います。