元国立大学法人職員の通訳・翻訳道!

約8年国立大学法人で事務職員として勤務した後に、英語通訳・翻訳者にキャリアチェンジしました。日々、修行中・・・。お仕事のこと、日々の勉強、翻訳など不定期に更新しています。Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.

自分に向き合う

先日、福岡で逐次通訳のセミナーがありました。

講師の先生方のうち、お一人は以前からお世話になっていた現役の通訳者さんだったこともあり、セミナーの前にご厚意で同時通訳の指導をしていただきました。

 

その場で聞いた音源を同通しました。しましたが、、、、、

はっきりいって、ボロボロでした。。。。

もう、聞いていただくのが罪深く感じるほどはっきりいって使い物にならない訳しかできませんでした。

 

そして、録音した残念な訳を一緒に聞いていただき、もう恥に恥を重ねるような気分でした。。。

 

今までも、自分で訳を録音して聞くという作業はしていましたが、先輩通訳者さんの聞き方はこれまで私がやっていたやり方とはまったく違ったのです。

 

まず初めから丁寧に聞き、訳に疑問があるとすぐに原文スピーチを聞き直します。

間違っていたらその場で「今だったらどう訳す?」と聞かれ、変な訳語だったら「もっといい訳ってない?」と聞かれ続けました。

そのたびにあわあわしていると、「この作業が筋トレになる。毎日続けていたら数か月で効果が出るから」と言われました。

 

その通訳者さんも、駆け出しの頃は「嫌になるほど」聞き直す作業をされたそうです。

今や業界では知らない方はいないくらいのトップ通訳の方ですが、こういう地道な作業が大切なんだなぁ・・・と身に染みて思いました。

 

これまでは、録音しても大体言えてるかな?とか、声が聞きづらいところはないかな?くらいしか正直聞いていませんでした。

というか、もう自分の声を聞き直す作業自体が苦痛だったので、一つ一つ訳を検証したり、もっとよい訳語がないか再検討するまでには至らず、逃げていた部分があったなぁと思います。

 

そして、最後に言われた一言。

「このレベルだったら、今から相当がんばんないとダメだよ」

はい、そのとおりです!

がんばらないとなぁ・・・。

 

まだまだ足下にも及ばない大先輩ですが、いつか一緒にお仕事ができるよう、今年の残り、そして2020年もがんばりたいと思います。