元国立大学法人職員の通訳・翻訳道!

約8年国立大学法人で事務職員として勤務した後に、英語通訳・翻訳者にキャリアチェンジしました。日々、修行中・・・。お仕事のこと、日々の勉強、翻訳など不定期に更新しています。Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.

単価と忍耐

12月半ばにパタと仕事が途切れたので、よっしゃ!!!!年内営業終了!!!

・・・と勝手に盛り上がっていたのですが、ありがたいことにそれからバタバタとクリスマス休暇前の駆け込みと思われる依頼が続き、毎日ヒーヒー言いながら翻訳しています。

 

私は現在、翻訳では英→日翻訳を主戦場としています。

英語の文書を日本語にするというものです。

ただ、「翻訳やってる」というと、日→英のスキルを期待されるようで、知り合いから時々やってほしいと言っていただくことがあります。

 

少なくとも日本国内では日英の需要が高く、単価も高いようなので、ちゃんと勉強もしたいな~と思いつつ、日々の翻訳・通訳・関連の勉強に追われてなかなか進んでいません・・・。

 

単価も高い、とちらっと書きましたが、どちらかというと英→日翻訳の単価相場がダダ下がりしているというのが現状だと考えています。

業界参入直後に10円/ワードを超えることは、需要に供給が追いつかない分野の知識が相当あるなどの特殊事情がない限りなかなかないと思います。

ひどいものだと、5円/ワードとか、それよりも低いという話も・・・。

ここまでくると、もうコンビニでバイトした方がよいレベルだと思います。

 

生業として通訳・翻訳をするのであれば、レートを上げる工夫や努力が必要です。

私自身、この一年は家庭の事情で働ける時間が大幅に減ったこともあり、レートアップできるよういろいろ動いてきました。

(うまくいったものも、惨敗したものもありましたが・・・)

 

ただ、レートに多少不満があっても、長期的なキャリアを築く上で役に立つ仕事であれば我慢して受注する、というのもありではないかと最近思うようになりました。

 

私は以前、キャッチコピーやタイトルなどの短い文章をクリエイティブに翻訳する、という少し特殊な翻訳を時々やっていました。

すごく楽しかったのですが、正解がないだけに非常に難しく、ダメ出しをされることも多い仕事でした。

また、かかる労力と時間の割にレートは低く、いくらやっても大した収入にはならないと感じてしまったこともあり、しばらく受注していませんでした。

 

ただ、最近になってもう一度その仕事を受けるようになりました。

クライアント様から再度ご連絡をいただいたことが主な理由でしたが、腰を据えて取り組むと、素早く的を射た言葉を出す必要がある通訳や、他の翻訳にも生かされるスキルだと感じるようになったのです。

 

このタイプの翻訳では、どうしてその訳にしたかという説明を英語で付記する必要があり、それがかなりシビアにジャッジされます。

以前は非常に面倒だと感じていましたが、レビューアーさんの修正やダメ出しから学ぶことも多く(凹みますが)、訳語を選択するときにその根拠を考える習慣がついたと思います。

 

そのため、レートに不満があっても自分にとってやる価値がある仕事なら、少し我慢してやるというのも一案ではないかと思っています。

ただ、やはり不満は不満として残るので、実績を積んでレート交渉したいな~と思っています。

 

ごちゃごちゃ書きましたが、大切なのは漫然と仕事を引き受けるのではなく、目指すべき理想の形に近づけるという視点で仕事を考えることかなぁと思います。

 

とはいえ、毎回そんなことも考えてられないし、仕事を継続的にいただくために自分の理想から離れた仕事を受けることも多々あるのですが。

日々の雑事に追われて目標を見失わないようにしたいです。