元国立大学法人職員の通訳・翻訳道!

約8年国立大学法人で事務職員として勤務した後に、英語通訳・翻訳者にキャリアチェンジしました。日々、修行中・・・。お仕事のこと、日々の勉強、翻訳など不定期に更新しています。Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.

ノミの箱

昔、こんな話を聞いたことがあります。

犬とか猫とかにつく虫のノミは、本来1メートルほど飛ぶ能力があるそうです。

しかし、ノミを小さな箱にしばらく入れているとノミは箱の高さが自分の限界だと思い込むようになり、箱から出してもそれ以上飛べなくなるそうです。

 

同じように人間も、いつの間にか箱の中に入り込んで飛べなくなることがあるのかなぁと思います。

 

小さい子どもを見ていると、純粋に興味があることに飛び込んでいきます。

自分には才能がない、とか私なんかできるのかな?などとは微塵も思わず、本能の赴くままにやっているようです。

 

その様子を見ていると、いつの間にか私も勝手に箱に入り込んでいたのかなぁと思います。

いろいろな失敗をしたり、人の失敗を見聞きしたりして怖くなり、だんだんと確実な道を選ぶようになっていたのかもしれません。

 

あるいは、しょうもないプライドが邪魔をして、人に笑われたくない、陰でいろいろ言われたくない、という思いがあったのかなぁと思います。

かくしていつの間にか箱のノミになっていましたが、今は多少イタい人と思われても自分のやりたいことをやろうと考えています。

 

おずおずとノミの箱から出て始めたフリーランス生活ですが、やりたいことでお金をいただくためには、ものすごい努力と忍耐が必要だと実感しています。

なんとか続けていますが、一生懸命やってもうまくいかないことの方が多いかもしれません。

寝る前にうまくいかなかったことを思い出し、眠れなくなることも一度や二度ではありません。

 

うまくいかないとついノミの箱時代の習慣で、「自分には無理かも」とすぐに考えてしまいますが、昨日より今日、今日より明日は高く飛べるようになりたいなと心から願っています。

 

小さく着実に飛ぶのも人生。

大きく見事に飛ぶのも人生。

大きく飛ぼうとして失敗し、痛い目を見たり人に笑われたりするのも人生。

そこで辞めるのも人生。

もう一度飛ぶのも人生。

 

 結果は選べなくても、自分が選ぶ行動に後悔がないようにしたいなぁと思う今日この頃です。